かてごと帖

納豆汁

納豆汁

納豆汁に欠かせない
名脇役、芋がら。
「ずいき」とも言う。

納豆汁

この芋がら、里芋の茎からつくったもの。

納豆汁

里芋の茎を
カラカラになるまで干す。

納豆汁

紫色の芋がらは、アクが少なく、
よりおいしいと言われている。
食べる前の処理も簡単。

納豆汁

山形県山形市にある
のぶさんの畑。
毎年、友人知人で行う芋煮会のために
里芋を植えている。
夫がつくる栄養たっぷりの土が
里芋に向いているようで
毎年、おいしいものが収穫できる。

 

納豆汁

土を掘って収穫。
親芋のまわりに小芋がたくさん付いた
立派な里芋。

納豆汁

その里芋の茎を切り離したもの。
この茎が、芋がらになる。

納豆汁

外側の皮を剥いで

納豆汁

自然乾燥させる。

納豆汁

ふんわりしたところと、
シャキッっという食感がある芋がら。
それがおいしい。
いろんな具材と煮込み・・・・・・

納豆汁

すり鉢ですった納豆と味噌を入れ

納豆汁

納豆汁が完成。
いろんな口当たりが混在する
元気になれる食べ物。
少し肌寒い日々を、
ほっとさせてくれる。
セリをたっぷりのせて召し上がれ!

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納豆汁

子どもも大人も大好きな具だくさんの汁もの。納豆は粒がなくなるまで、する(あたる)とぐっとおいしくなる。

⚫️材料(4人分) 具材の分量は好みで調節

・納豆 1.5パック
・里芋 350g
・芋がら 75g
・コンニャク 半分
・ごぼう 90g
・豆腐 半丁
・せり 1束
・にんじん 半分

・水 1.2リットル
・味噌 50g
・だし醤油 大さじ2

⚫️つくり方

1. 芋がらを、熱めのお湯に入れてもどす(30分ぐらい)。

上に皿を置くと効果的。

2. 芋がらはエグミが強いので、お湯を捨ててもう一度、お湯につける。(また30分ぐらい)

3. お湯を捨て、芋がらを洗って好みの大きさに切る。

4. その他の材料を切る。
ごぼうはささがき、にんじんは半月切り、コンニャクは一口大、せりは2~3センチの長さに。豆腐と里芋は食べやすい大きさに切る。

5. 固いもの、味をしみこませたいものの順番(ごぼう、コンニャク、里芋、にんじん、芋がら)で煮る。

6. アクが出たら取る。

7. すり鉢に納豆を入れ、すり鉢で粒がなくなるまでする(あたる)。

8. 納豆がなめらかになったら、味噌を入れてすりこぎでする。

9. 味噌がなじんだら、具材の茹で汁をすり鉢に入れる。

10. 鍋の具材が煮えたら、すり鉢の中身を鍋に入れる。
(すり鉢に残ったものは、鍋の煮汁を入れ、きれいにし、残らず鍋へ)。鍋が煮えたら、豆腐を加え、せりを盛り付けして完成。

教えてくれた人 / 渋谷のぶさん
寒河江市生まれ、山形市在住。山菜を使ったお惣菜や、おこわ、餅、笹巻きなどをつくって販売している。添加物をなるべく使わない、体に優しい味わいで農作物直売所で人気がある。

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