丸なす漬け
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/53C3913-1540x1027.jpg)
古くから、山形県の置賜地区で
栽培されている薄皮丸なす。
名前の通り、皮が薄く、味が入りやすいから、
一夜漬けで食べることができる。
しかも、パリッとした歯触りを残したまま、漬けることができる。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/08/53C3887a-1540x1027.jpg)
5㎝に、ならないくらいで収穫。
多くの家庭菜園でつくられ、
7月から8月の終わりまで収穫できる。
薄皮丸なすの漬け物は、
置賜の人たちのふるさとの味。
ふるさとを離れ、自分でもつくろうとしても、
なすが手に入らなくて、つくれなくなってしまうのだそうだ。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/MG_9062-1540x1027.jpg)
以前は漬け物用の重しや、
バネ式の漬け物機などで、漬けていたけれど、
今は専用の「つけ汁」を使った方法が
主流になっている。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/08/MG_4863a-1540x1027.jpg)
山形県東置賜郡高畠町のタカ子さんの畑。
夫の勲さんが亡くなってからは、
一人でいろんな種類の野菜や花を育ててる。
たくさんつくって、
いろんな人にあげているんだって。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/MG_4824-1540x1027.jpg)
薄皮丸なすの収穫。
花もきれいな薄紫色。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/MG_4854-1540x1027.jpg)
なす漬けに使う、とうがらしも
タカ子さんの畑で栽培している。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/MG_4833-1540x1027.jpg)
なすの葉の上に、アマガエルたち。
日光浴? ミーティング中?
ぴょーん!
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/MG_4846-1540x1027.jpg)
オクラの花も咲いていた。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/53C3926-1540x1027.jpg)
収穫を終えて一服。
坊ちゃん南瓜のかんてんに、きゅうりの一夜漬け、
そして丸なす漬け、なしうりの三五八漬け(さごはちづけ)。
いつも沢山の手料理で、もてなしてくれる。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/53C3950-1540x1027.jpg)
なしうりの三五八漬けは、
皮の下の部分がふっくら。
ほんのり甘い、夏の常備食。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/53C3936-1540x1027.jpg)
麹を使わない、もち米漬けというのもある。
これは、もち米漬けの素。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/53C3942-1540x1027.jpg)
こうやって、入れておくだけで、
おいしい漬け物に。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/MG_9077-1540x1027.jpg)
丸なす漬け。
タカ子さんは、辛いものが好きだから
青とうがらしを入れる。
ほんのり酸っぱくて、ピリカラ。
くせになる。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/MG_9097-1540x1045.jpg)
美しい青色。
こんなにきれいな、青になるんだな。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/MG_4949-1540x1027.jpg)
いつでもつくれるよう、漬け汁を準備。
いつでも、おすそわけできるよう
空きビンも準備。
![丸なす漬け](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2021/07/53C3978-1540x1027.jpg)
丸なす漬け。
暑い夏、いっときの涼しい味。
作り方を見る作り方を閉じる
薄皮丸なすの漬け物
置賜地区で栽培されている、皮の薄い丸なすを使った一夜漬け。昨今は重石を使わず、専用の「つけ汁」をつくり置きして手軽につくる、この方法が喜ばれている。採りたての新鮮なすを使うのがおいしさの秘訣。
●材料(つくりやすい分量)
なす漬け用つけ汁
・水1升(1.8ℓ)
・塩160g
・砂糖280g~300g
・ミョウバン小さじ2~3
・なす
・青とうがらし(お好みで)
●つくり方
1.なす漬けのつけ汁の材料を、鍋で煮立たせてから、冷ます。
2.なすは洗ってヘタを取る。大きなものは半分に切る。
3.ビンなどになすを、びっしり入れる。1をたっぷり注ぎ入れる。好みで青とうがらしを加え、ビンのフタをする。
4.漬け汁があがってくるので、ビンには受け皿をし、常温でひと晩置く(気温が高くなると、なすが発酵するので冷蔵庫に入れる)。漬かるまで1日。大きなものなら1.5日くらい。
5.漬けあがったら冷蔵庫で保管する。なすが浮いてくると黒ずんでくるので、なすの上に重しなどをする。なすが発酵してくると、フタを開けるときに液が飛び出すことがあるので、注意して開ける。また漬け方が浅いとなすの中は生のような状態に。その場合は、もう少し漬け込む。2日以上漬け込むと塩辛くなるので、早めに食べきる。
教えてくれた人/安房タカ子さん
米沢市窪田生まれ、近くの高畠町山崎へ嫁ぎ、3世代8人分の食事をつくってきた。ビニールの網に入れたビー玉を重しにするのが、タカ子さんのこだわり。「このままあげたりすると、とても喜ばれる」。
作り方を見る作り方を閉じる