山にんじん
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うふふ
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げらげらげら
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うわっはっはー
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山笑う。
里の桜が咲いて、山の桜も咲いて
山の木々が、それぞれの色で芽吹いた。
雪国にも、愉快な季節がやってきた。
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今日は山形県長井市にある
「農家れすとらん なごみ庵」へ。
庭には、すももの木、
店の前には山桑の木がある。
昔は山桑の実も、おやつとして食べたんだって。
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自家栽培の米と野菜、
地元長井の食材でつくられる、なごみ庵のランチ。
切り盛りするのは店主の菅野ちゑさん、
運営パートナーの髙橋三枝子さん。
![山にんじん](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2024/04/53C4312-1540x1027.jpg)
今日は山にんじんを収穫して、調理をお願いした。
まず、しいたけ栽培をした際に、
日陰をつくるために植樹した、欅の下へ。
木々の下に、山にんじんのやわらかい葉が
ふさふさと茂っていた。
![山にんじん](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2024/04/53C4339-1540x1027.jpg)
山で採った山にんじん一株ほどを、
欅の下へ植えると毎年、
群生するようになったんだって。
![山にんじん](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2024/04/53C4322-1540x1027.jpg)
山にんじんを摘む。
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山にんじんの特徴は、スースーする爽やかな香り。
「たかくらにんじん」「シャク」とも呼ばれていて、
葉がにんじんに似ているから
「山にんじん」なんだって。
![山にんじん](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2024/04/53C4354-1540x1027.jpg)
「おひたしや切り合えには若い葉を、
天ぷらには新芽が玉のようになっにところを使う」
と菅野さん。
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天ぷら。
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新鮮な香りを思う存分に味わえる
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切り和え。
![山にんじん](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2024/04/53C4440-1540x1027.jpg)
そしてこれが、なごみ庵のこの日のメニュー。
天ぷら(麩のから揚げ、おからの春巻き、
手づくり生芋こんにゃく、山にんじん)、
そば粉と行者菜入りのおからだんごの揚げだし、
冷汁、山にんじんの切り和え、
ふきのとうの味噌炒め、
馬のかみしめのきなこ入りの味噌揚げ、
菊芋の味噌漬け、
つや姫のごはん、打豆とだいこんの味噌汁。
そしてデザート。
(なお、季節により食材が変わるため
メニューの変更あり)
![山にんじん](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2024/04/53C4448-1540x1027.jpg)
これが山にんじんの天ぷら。
![山にんじん](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2024/04/53C4447-1540x1027.jpg)
置賜地域でかつては、行事食として
食べられていた冷汁(ひやしる)。
旬の野菜のおひたしを使うのだけれど、
今回はくきたち(アブラナ科の花芽のついたもの)と、
山菜のあいこでつくってもらった。
ミックスすると、
それぞれの味が引き立って、おいしんだよね。
![山にんじん](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2024/04/53C4455-1540x1027.jpg)
山にんじんの切り和えは、
あつあつのご飯にのせてもいい。
![山にんじん](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2024/04/53C4348-1540x1027.jpg)
菅野さんの育てている翁草も咲いていた。
![山にんじん](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2024/04/53C4345-1540x1027.jpg)
勝手に出てきたという、山菜のウド。
![山にんじん](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2024/04/53C4523-1540x1027.jpg)
これから長井は新緑の季節。
淡い木々の緑の中、
ドライブして農家レストランへ出かけてみて。
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山にんじんの切り和え
独特の風味がある山にんじんを、焼き味噌とともに、包丁で切りながら和えたもの。味噌は焼いて水分を飛ばすと、風味がよくなる。
⚫️材料
・山にんじん 適量
・味噌 適量
・くるみ 適量
⚫️つくり方
1.熱湯に、水で洗った山にんじんを入れ、ひと煮立ちさせる(2分くらい)。緑色が濃くなり、茎の部分に火が通ったら、水にとる。
2.水にさらしてから、水気を絞る。
3.2の山にんじんをみじん切りにする。
4.木のしゃもじに味噌を付け、火で軽く焼く。焦げ目が着くぐらい炙ると、水分が飛んで、香りがよくなる。
5.刻んだ山にんじんの上に、味噌をのせ、一緒に切り和える。
6.味見をして、塩味が少なかったら味噌を足す。
7.くるみを上から足し、混ぜて完成。
山にんじんの天ぷら
爽やかな香りのある山にんじん。採れたてだからこその風味のよさを生かして天ぷらに。衣は薄くして、カリッと揚げて。
⚫️材料
・山にんじん 適量
・油 適量
・天ぷら粉 適量
・水 適量
⚫️つくり方
1.山にんじんを洗って、水分を取ってから10㎝くらいに切る。
2.1を水で溶いた天ぷら粉に入れてよくからめ、余分な衣を落としてから、熱した油に入れる。
3.油の中で箸で触ってみて、外側が固まってきたらひっくり変えし、カリッと揚がったら引き上げる。
教えてくれた人/菅野ちゑさん 髙橋三枝子さん
菅野ちゑさん/白鷹町から長井市の専業農家に嫁ぎ、稲作や養豚、しいたけ栽培などを経験。いろんな地域の方と交流を持ちたいとグリーンツーリズムを始める。なごみ庵の料理は、ほとんどが手づくり。ゆっくりのんびりできる、温かな雰囲気で人気。
高橋三枝子さん/山形市出身。川西町在住。以前の職場で菅野さんと出会い、菅野さんを応援したいとなごみ庵の仕事に参加。「子どもたちには手づくりのものを食べさせたい」とさまざまな料理づくりに励み、それをなごみ庵の料理に活かしている。
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