笹巻き その2
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円すい形ですらりとしたカタチ。
山形県内ではあまり、
見たことのない、たけのこ巻き。
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ここは鳥海山のふもと・湧き水の里。
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美しい水の生まれる遊佐町。
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ここで円すい形の、
美しい笹巻きづくりを教えてもらった。
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山形県と秋田県の県境にまたがる鳥海山。
日本海からなだからにそびえ立つ
2,236mの秀峰は、
海からの強い風を受け、多量の雨や雪をもたらす。
それが地下に浸透し、
豊かな伏流水となって湧き出している。
![笹巻き その2](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2022/06/MG_9155-1540x1027.jpg)
![笹巻き その2](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2022/06/MG_8647-1540x1027.jpg)
6月に入ると笹の葉がぐんぐん成長する。
![笹巻き その2](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2022/06/MG_8625-1540x1027.jpg)
小さい葉や去年の葉はそのままにして
新しくて大きい笹の葉を採取する。
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イグサは畳屋さんから分けてもらったもの。
表畳をつくる際に出る、切れ端なんだって。
それを水につけて戻し、
あらかじめ輪をつくっておく。
![笹巻き その2](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2022/06/MG_8699-1540x1027.jpg)
「さあ巻ぐが」
![笹巻き その2](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2022/06/MG_8809-1540x1027.jpg)
笹をクルッとカップ状にして、餅米を入れ
![笹巻き その2](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2022/06/MG_8850-1540x1027.jpg)
イグサで縛る。
ぎっずぐ(きつく)縛る。
![笹巻き その2](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2022/06/MG_8867-1540x1027.jpg)
![笹巻き その2](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2022/06/MG_9290-1540x1027.jpg)
遊佐の笹巻きのゆで時間は長め。
3時間ゆでる。
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先生がつくってくれたものと
私がつくったものがあるんだけど、
いい感じに出来上がってる!
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開けると、なかのもち米はつやつや。
もちもちで、餅に近い食感になっている。
笹の葉は抗菌作用もあり、2~4日は日持ちする。
![笹巻き その2](https://kategoto.com/wp-content/uploads/2022/06/MG_9331-1540x1027.jpg)
食べるときには、きなこといっしょにどうぞ。
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笹巻き(たけのこ巻き)
先につくり置きするイグサの輪が特徴。1枚目の笹の葉の円すい形を、2枚目の笹が拡大していて、合理的につくられている。山形県内では遊佐町にだけ残っているようだ。
⚫️材料(50個分)
・もち米 1升(1.5kg)
・笹の葉(1個あたり2枚使用) 100枚
・イグサひも(スーパーで手に入ることも) 50本
食べるとき用
・きな粉 200g
・白砂糖 250g
・黒砂糖 150g
・塩 10g
⚫️つくり方
下準備
1、笹の葉を取っててきて、両端をカットする。その後洗う。乾燥笹の葉は、煮立ったお湯に重曹を少し入れ(小さじ1ぐらい)、10分位入れて湯戻しをし、水に入れて冷やす。その後乾いたタオルで丁寧に拭く。
2、イグサひもは水に入れて柔らかくし、根元部分(白い方)を6字型に結ぶ。(下に参照動画あり)
3、もち米はとぎ水がきれいになるまで洗い、一晩吸水させる。巻く30分前に水を切っておく。
巻き方
1.1枚の笹を巻いて円すい型にして先をとがらせる(もち米がもれないくらいに)。もう1枚の笹はその円すいを大きくするように重ねる。
2.もち米40gを入れ、口の開いている部分を、手前を折り、左右に折り、後ろから手前の順番で、しっかり押さえる。
3.イグサの輪を1のとがったところにひっかけ、輪の大きさを笹巻きに合わせる。
4.イグサは、先端を後ろへ回し、一文字になっている部分にくぐらせてから、笹巻きの肩部分に戻し、2本の下をくぐらせてから、結ぶ。
5.5個を1組にする。
煮方
大きめの鍋にお湯を沸騰させ、巻き終わった笹巻きを入れて弱火で3時間ぐらい煮る。その後火を止めて1時間ぐらいそのままにして、その後水に取り10分ぐらい冷やす(笹から米が離れやすくするため)。水をきって出来上がり。
ポイント
煮ると米が大きくなるので米を少なめに入れる。(1個につき、浸水後の餅米40gぐらいを入れる)
教えてくれた人/山家孝さん
遊佐町在住。米やそばを栽培。そばは製粉からそば打ちを行い食堂で提供している。生活協同クラブなどからの依頼で、真空パックにした笹巻きを提供。笹巻きづくりの講師も依頼されている。
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